12月。竹花いち子さんのお料理教室は「おせち」でした。
渋い茶色の器にのった美しいおせちたち。
黄色と紫のはさつまいもと紫いもの茶巾しぼり。
時計回りにちょっとピリ辛の黒きんとん。
そして2種のレンコンと数の子合わせ。
紅芯大根のナマス、蒸し海老のせ。
どれもほんとうにうおいしそうです。
竹花さんのことだから、
決まりごとにとらわれず自由な感じなのかと思っていたら、違いました。
「例えば紅白でおめでたいなますは紅芯大根の中にちゃんと
白と紅が入っているし、穴のあいたレンコンは未来への見晴らし、
数の子は子孫繁栄ではずせないしね。
そして色どりとか食べるときのぱりぱりという音を大切にしています」といちこさん。
自由でありながら、おさえるところはおさえているというおせちなのでした。
素晴らしい。