FOG JOURNAL

Page 50 of 486

イザベル ボワノさんインタヴュー


もともと fog とのお付き合いは、イザベルさんがパリで出版された TOKYO のガイドブックに fog のお店を紹介してくださって、そのご本をお店に届けにきてくださったことから始まりました。
その時に関根が一緒に食事に出かけて以来、イザベルさんが東京にいらっしゃる時には一緒にお食事したり、関根の家に泊まって頂いたりというお付き合い。
初めはショッピングバッグのデザインをお願いしたことから、コラボレーションが始まって、2018 年にはリネンカレンダークロスのデザインをお願いしました。
そして今ではハンカチやバッグなどの商品も一緒に作っています。
fog の商品の中でもイザベルさんのイラストがプリントされた商品は大人気。
今日はイザベルさんに、いろいろ質問をしてみますね。
( fog ) イザベルさんがそもそも絵を始めたきっかけとはどんなものだったのでしょうか?
子供の頃から絵を描くのが好きだったのですか?

はい。子供の頃から絵を描いたり、本を作ったり、コラージュしたり。
お裁縫や料理などの手作業が大好きでした。

( fog ) 学校では美術の専攻を?

15 才の時に美術を学びたいと思って専門の高校に入学して基礎を学んで、18 才から 22 才まで美術大学に通いました。
つまり 8 年近く美術の勉強をしてきましたが、美術以外の勉強をするなんて想像つきませんでした!
やっぱり私は絵を描くことが好きなのです。
そして今も子どもの頃から情熱を注いだことを続けています。
それは自分にとってとっても大切なことだと思っています。

( fog ) どんな絵を描くのが好きですか?

自分が好きだったり美しいと思ったり、心を動かされるものを描いています。
例えば、自然と花。
私をとても落ち着かせてくれるし、色を楽しむことができるから。
もちろん食いしん坊なので食べ物を描くのも好きです!
しかし、多くのテーマが私を魅了します。
お年寄り、動物、お店。。
描きたいものがたくさんあるんです。



( fog ) イザベルさんは fog の商品に描かれるような絵の他にもいろいろなスタイルの絵や作品を作られますよね。
様々なコラージュの作品やオブジェを作られたりも?

はい、コラージュを作るのもとても好きです。
私は紙のコレクターなので、切り抜いた紙から作品を作るのが大好きです。
そして、押し花も。
ドライフラワーと葉っぱをお気に入りの紙に糊で貼って、古いラベルやヴィンテージの雑誌から切り抜いた文字などをいくつか追加して、ちょっとデザインしたりして楽しんでいます。


( fog ) 美しい色合いもイザベルさんの魅力のひとつですが、画材は水彩で書くことが多いのですか?
他の画材も使用されますか?

主に水彩絵の具を使用しています。
ある時期から絵の具の匂いに過敏になり、油絵の具やアクリル絵の具が使えなくなりました。
水彩では明るくしたりカラフルにしたり、本当に多くのことが可能なのです。


( fog ) 絵を描く時にインスパイアされるものは ?

花、風景、人、動物、建築物、おいしい食べ物など、私を幸せにするものはすべて私にインスピレーションを与えてくれます。
喜びを感じたとき、すぐに絵を描きたくなってしまうの!

( fog ) カレンダークロスの題材は花や鳥、雑貨、食べ物など身近にあるモチーフが多いですよね。
毎年、テーマはどんなふうに決めていますか?

自分がその年に嬉しかったテーマを提案するようにしています。
幸せなことを共有することで、私のエネルギーと熱意がみなさまにも伝わるといいなと思って。
カレンダークロスを買ってくださった方々のキッチンやリビングで、私のカレンダーが飾られているところを想像するだけでとっても幸せだし感動してしまいます!


( fog ) 毎年日本にいらしていたイザベルさんですが、このコロナの期間に日本にいらっしゃることができなくて、一番恋しいと思ったことは?

ああ、そうなんです。たくさん恋しかったことがあります!
まずは友達、そして日本の食べ物、景色、匂い、音。
日本は私にとって 2 番目の国です。
いつも日本に戻ってくることをとても嬉しく思っています。
日本の空港に到着すると、帰ってきた!って思うの。


( fog ) 今回、日本滞在中にしようと思っていることは? 

まずは fog で展覧会を開催できることをとても嬉しく思います。
fog は大好きな場所だし、ここで展覧会を開催することで多くの人と出会えるから。
そして秋は美しい季節。日本の 11 月が大好きです。
もみじや苔、山などを見にきたいと思っています。
日本の風景は私に多くのインスピレーションを与えてくれます!
もちろん、私の旅行は大好きなお年寄りに会って少しおしゃべりできる喫茶店への訪問もとっても重要。

( fog ) 日本で行ってみたい場所などありますか?

本当にたくさんあります!
四国や、北海道、九州・・。
いつも日本に来ると東京か京都か大阪をベースに滞在していますが、新しい場所を発見するのが好きで、来日するたびに新しい場所を訪れたいと思っています。
私の夢は、私が大好きなこの国のいろいろな場所を発見しながら日本で丸一年過ごすこと!


( fog ) 日本に住むとしたら、どこの街がいいですか?

おー!それは難しい質問です!
東京には友達がたくさんいるので東京を選ぶかもしれませんが、自然も大好きだから例えば奈良に住んでいる日本人はとてもいいなと思います。
どこにもそれぞれの特徴があり、同時にどこにでも少しでも住めるようにできるといいなと思っています。

( fog ) イザベルさんの今後の日本での活動の予定やご本の出版の予定などありましたら、教えてください。

来年の 1 月、私の新しい本が日本のパイ インターナショナルから発売されます。
フランスの工芸品やアングレームでの私の日常をテーマにした本で NHK「パリジェンヌの田舎暮らし」の番組を元にしています。
この番組を気に入ってくれた人が私の本も気に入ってくれることを願っています!

( fog ) これからやってみたいお仕事はどんなことですか?

たくさんあるわ!
まずは私の著書「OTOSHIYORI」のドローイングを日本で展示したいと思っています。
私が描いた日本を見て、日本のみなさまも喜んでくれると思います。
それから、fog で作ったカレンダーやハンカチ、バッグ、ポーチ、トレイ(ただいま素敵なリネントレイを製作中でもう少ししたらお披露目予定です)も続けたいと思っているし、特別なエプロンやドレスを作るのも楽しいでしょう!


それから、Romi-Unie のようにケーキやジャムを作っている人たちとコラボレーションするのも大好きです。
パッケージのイラストやデザイン。
そうだ、テキスタイル デザインをすることも夢です。
いつか、お気に入りのファブリック ブランド Check & Stripe のパターンを作れたらいいなと思っています。
そして本のアイデアもいっぱいあります!
本は私のお気に入りのオブジェクト。
本を作るのはかなり長い時間がかかりますが、出版プロジェクトに携わることは大きな喜びです。
そしてパリジェンヌの田舎暮らしのように、今度は日本で素敵な職人に会い、彼らの作品を発表できればと思います。
日本の職人技は私を魅了し、多くのインスピレーションを与えてくれます。
ほんとうにやりたいことがたくさん。
私はすべてを行う時間を見つけなければなりません。
タウンマーケット ミヤタヤ

fog shop の近くにあるおすすめお店をご紹介。ぜひ帰り道に立ち寄ってみてくださいね!


個人的に下北沢で一番のお肉屋さんと信じているタウンマーケット ミヤタヤ。
井の頭線の西口出口を fog と逆方向に 5 分くらい進んだ先にあります。
お店の方もみなさまとっても感じが良くてよく仕事の帰りに立ち寄っています。
「華けずり」という名前がついたお肉なども美味しいのですが、特におすすめなのはベーコン。
なんと帝国ホテルやジョエル・ロブションが扱っているものと同じベーコンでその小さな仕入先は昔からのお付き合いがないと卸してもらえないのですって!



噛めば噛むほど味わい深く、生ハムみたいに生で食べることもできるんだとか。


今日は奮発して特級のほうを。
いつもの朝ごはんがおいしくてしあわせな朝。
野菜たっぷり簡単ポトフ Pot au feu con Kombu e Pancetta Affumicata

素晴らしいイタリア食材を販売するブランド、カーサモリミ
小林もりみさんから届く素敵なレシピ。
casa morimi のYouTube はこちらから。


みなさま、イタリアよりこんにちは!

我が家は今日から暖房を入れました。イタリアも寒さが本格的になり、ブーツとコートの季節です。
寒くなると楽しみなのは温かいお食事。
スープや煮込み料理はこの季節の醍醐味ですね。
今回は長年作っているポトフのレシピをご紹介いたします。

ストウブなどの鉄鍋や、土鍋などでつくってみてください。
冬野菜がたっぷりいただけますし、放り込んで煮込むだけと何より簡単!
仕上げにぜひ高品質なオリーブオイルをかけて召し上がってくださいね。

野菜たっぷり簡単ポトフ 2 人分

昆布  10 cm 角ほど
燻製ベーコンの塊 1 / 2
蕪  2 ~ 3個
玉ねぎ  2 個
キャベツ 1 / 2 個

オリーブオイル 適量
お好みで塩

作り方
1. 蕪は葉の部分を取り、洗っておく。
2. 玉ねぎは外の皮を剥いておく。
3. キャベツは外側の硬い皮を剥き、半分ほどに切っておく。
4. ストウブのような鉄鍋か土鍋に、昆布、ベーコン、1 ~ 3 の野菜を入れ水をひたひたに注ぐ。
5. 中火で一旦沸騰したら、弱火で野菜が柔なくなるまで煮込む。
6. 取り分けて、オリーブオイルをかけていただく。(ベーコンが塩辛いので塩なしでもちょうど良いかもしれません)

*野菜は他に、にんじん、大根、じゃがいも、ねぎ等をよく使います。ぜひ試されてください。
*オリーブオイルの新油が手に入ったら、ぜひ仕上げに使ってみてください。グリーンが素晴らしい風味になるはずです。

Buon appetito!

Forge in New Jersey USA

fog の製品を取り扱ってくださっている海外の素敵な shop をご紹介。 ニュージャージー州の小さな町、レッドバンクにあるチャーミングなライフスタイルショップ Forge 。キッチン用品からバスグッズ、アクセサリーまでオーナーの Alexandra がセレクトした商品はどれもセンスが良くて魅力的。こんなお店が近くにあったらしょっちゅう通ってしまいそう!


Forge

Q.お店をオープンしたのはいつですか?
Q.When did you open your store?

2020 年の 6 月 15 日にお店をオープンしました。
I opened my shop June 15th 2020

Q.お店を始めたきっかけは?
How did you start your store?

ニュージャージー州のレッドバンクの町には、小ロットのハンドクラフト商品を手に入れられる場所が足りないと思いお店を開くことにしました。
I decided to open up a shop in the town of Red Bank, because I thought there was a lack of small batch, handcrafted goods in the area.


Q.fog linen を知ったきっかけは?
How did you get to know fog linen work?

最初にfogを知ったのは 2019 年 8 月のShoppe Object の展示会。すぐにすべてのアイテムが好きになりました。
I first discovered Fog Linen at the Shoppe Object show August 2019 and immediately loved all of the goods.


Q.fogのお気に入りの商品はなんですか?どういうところが好きですか?
What is your favorite fog linen item? How do you like it?

私のお気に入りは、ブラスのオーバルトレイ。装飾性が高いだけではなく実用的なところが気に入っています。
My favorite item is the oval brass tray, not only is it super decorative but practical as well.



Q.fog linenに今後期待することは何ですか?
What do you expect fog linen to produce for future?

fog が陶器を扱うのをぜひみてみたいです。
I’d love to see Fog Linen working with Ceramics.
イザベル ボワノさんのルーティーン


fog のカレンダークロスでもお馴染み、大人気イラストレーターのイザベル ボワノさん
いつも素敵なイラストを描かれているのですが、そのイラストはどんな風に生まれるのでしょう。
もしかしたら毎日の暮らしの中からたくさんインスパイアされているのでは?
そしてどんな 1 日を過ごしているのでしょうか?
そう思って尋ねてみたら、フランスからイザベルさんらしい 1 日のルーティンと素敵な写真が届きました。
彼女はアングレームというパリから少し離れた静かな街にお住まい。
お散歩したり、お菓子を焼いたり、市場に買い物に行ったり。
もちろん仕事も。
その日々の暮らしの中で生まれる、さりげなくて素敵なシーンが彼女の魅力的なイラストに繋がっているのですね。

アングレームでの私の日常

私は 7 時頃に目を覚まし、窓を開けてアパートの空気を入れ替えます。
この間にお湯を沸かし、朝食の用意をします。
いつもは、トーストかパンケーキと一緒にミルクコーヒーを飲み、ジャムや新鮮な果物と一緒に食べます。
午前中は、コーヒーを飲みながら仕事をしています。
(私は家で仕事をしています)

日本人のお客様と仕事をしているので、メールのやりとりは朝が良いです。
午前中はよく働きます。
執筆、仕事、新しいプロジェクトについて考えるのに最適な時間です。


そして 11 : 30 頃、昼食のことを考えはじめます。
新鮮な食材を買いに出かけたり、主に野菜やチーズをご飯やパンに添えた料理をいただきます。
午後 3 時まで仕事を続け、スケジュールと天候にもよりますが、約 1 時間以上散歩に出かけます。
家のすぐ近くに自然がたくさんあるので、春夏は川沿いを自転車でミニトリップにするのにピッタリ。
秋冬は静かな街や森の中を歩くのがいいです。



家に帰って、主にドローイングやペインティングに取り組んでいます。
午後のアパートの光はとても良いからです。
毎日の終わりに、自分の机と部屋を掃除します。
かなり早めに夕食をとり、本や雑誌を読んで長い夜を楽しんでいます。

旅のノートを読んだり、映画を見たりして、旅を思い出したり。。
静寂と自然を楽しみ、そして庭のある家を夢見ています。



イザベル ボワノさんの展覧会を fog 2nd FLOOR にて開催します!

NHK で放送中の『パリジェンヌの田舎暮らし』 や 雑誌 『& Premium 』 の連載で人気のイラストレーター、イザベル ボワノさんが久しぶりの来日です。
今回の展覧会では fog とのコラボレーション商品に使われたたくさんの原画の展示販売やこの時だけの限定商品も多数ご用意しています。
イザベルさんも在店予定。ぜひ、イザベルさんに会いにいらしてくださいね。

11 / 7 ( mon ) ~ 11 / 15 ( tue ) 土日休み
12 : 00 ~ 18 : 00

© 2025 fog linen work / notebooks.ltd.  all rights reserved.