島 智香子さんインタビュー
(関根)島さんとはかれこれ30年近くの本当に長いお付き合いですね!
私がまだマンションの一室で自宅件、雑貨の卸の仕事を始めた頃に知り合って、家が近所だったことから、自転車でしょっちゅう行き来していたような。
その頃、智香子さんは真鍮やガラスの素材でアクセサリーや素敵なオブジェなどを作っていましたね。
もともとアクセサリーを作り始めたのはどんなきっかけでしたか?
(島)22 歳の時初めて行った海外旅行がイタリアで、その時にローマのバチカン美術館で黄金でできた葉っぱの王冠を見てビビビっときました。
日本に帰ってから金は無理なので真鍮で真似して葉っぱの冠を作ったのが最初です。
それから真鍮でアクセサリーをつくり始めました。
(関根) 島さんが、葉山に引っ越して、イタリアに移住したり、その後また戻られて葉山に住まれるようになって、会うことができる機会が少なくなってしまいましたが、数年前にアクセサリーの販売をされるというご案内をいただいて、私が伺って、今回展示されているようなヘンプの素材を使ったネックレスを見せていただいたのでしたね。
その時に買わせていただいたネックレス、とっても気に入っていて、いつも大事に使っています。
買わせていただいた時に、『このネックレスをしていると悪いものをよせつけない』とおっしゃっていたかと思いますが、本当にこれを身につけていると、守られているような気がしています。
真鍮の素材から、ヘンプに変えられたのはなぜですか?
(島)10 年位前に葉山で野州麻に出会ってまたビビビっときたんです!
日本で採れる大麻(ヘンプ)について詳しい方にお話しを聞いておお麻の凄さを知りました。
実際触れて、撚って(よって)みたらまたすごくて!
裂いた繊維を触っているだけで心地いいし、撚っている時は瞑想してるみたいで心が静かになる。
石との相性も良くて石が際立つし、何より着け心地が優しくて、軽いくて着けていることを忘れてしまうくらい。
アトピー性皮膚炎のリピーターのお客様もいます。
凄い素材に、出会ってしまったという感じで…。
天然石とヘンプでつけてる方が元気になるペンダントを作ろうと思いました。
(関根)ヘンプの素材について、詳しく教えてください!
(島)ヘンプは戦前は日本には無くてはならない植物で農家の片隅には必ずヘンプの畑があったと言われています。
実は食べられ、オイルも採れます。繊維は着物、や袋に使われていました。そのほかの部分も余すところなく使われていたと言われています。神事にも使われ、天皇家とも関わりが深いと言われています。
私が使っている麻は栃木県の野州麻でその中でも自然に近い状態で育てられたものや大切に育てられたものを何種類か合わせて使っています。ヘンプの繊維はしなやかで優しく、光沢があって軽い。
(関根)石などはどんなものをお使いなのですか?
(島)石は30 年位前から集め続けていてその中からその時ピンときたものを使っています。
水晶、アメジスト、ムーンストーン、アフリカンオパール、ラブラドライト、琥珀。
私のところにやってくる石は優しい石が多いです。
旅先や石屋さんに行ってその時ピンときたものを持って帰る。そしてピンと来たときに使って作る。
タイミングが合う石を使って作り、必要な方かが、それを受け取りにくる感じがします。
(関根)ネックレスのお手入れはなにか特別なことはありますか?
(島)植物の繊維なので酸性に弱いので汗をかいたらぬるま湯で弱酸性の石鹸で優しく押し洗いしていただくと長く使えます。
(関根)たくさん素敵なネックレスがあり、選ぶのに迷ってしまいそうですが、
私にはどれが似合いそうでしょう? 選び方のこつなどありますか?
(島)最初に目が合ったもの、気になったものをお勧めしています。
きっとその時に身体が必要な石のエネルギーをわかっているのではないでしょうか?
(関根)島さんはご自身ではなにか身につけられていらっしゃいますか?
(島)その時に着けたいものを選んで着けています。
ちょっと前はルビー、今は優しい琥珀とか好きで着けています。
(関根)今回、絵の展示もありますが、以前から絵は描かれていらっしゃいましたか?
(島)時々描いてはいたのですが 、去年位から無性に描きたくなって。
(関根)これは島さんの心象風景?
(島)そうだったりするものも中にはあります。
あとは紙の上で水と色を使って気の流れで筆を動かしていると急にいろいろなものが現れてくる。
それと話ししながらいっしょに遊んでいる感じかな?
絵も、切り絵もほとんど下書きはしない。
出来上がったものからいつもメッセージをもらってる。
絵が私を応援してくれてるみたいで見ていると元気になってくる。
ペンダントと同じかな。
家に飾ってたら凄いパワーをもらったので他の方にもと思ったの。
絵もペンダントも私が作っているというか作らされてる感じが時々します。
(関根)アクセサリーに関しても絵に関してもまだまだお話聞きたいことがたくさん。
会期中は島さんが fog 2nd FLOOR にいらっしゃるので、ぜひお話も聞きにいらしてくださいね。