こんにちは!

暑い日が続きますね。ふと気づけば、今年も後半戦です。

そんな中、今日は少し早めのお知らせを。
毎年たくさんのお問い合わせをいただく、2026 年のリネンカレンダーが今年もできあがりました。

おなじみのイザベル・ボワノさん荻原 美里さんに加え、今年は、初登場のアーティスト Mogu Takahashi(モグ・タカハシ)さんも参加してくださいました。

今日のメルマガでは Moguさんの魅力を、インタビューとともにご紹介します。

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2026 年のリネンカレンダーは 8 / 7 (木)から発売スタート!

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私たちが Mogu Takahashi(モグ・タカハシ)さんのことを知ったのは、1 冊の本がきっかけでした。

fog の商品もお取り扱いいただいたことがあるスウェーデンのブランド" FINE LITTLE DAY " から 2014 年に出版されたその本に、モグさんとその作品が紹介されていて、楽しくて自由なその世界観にすっかり魅了されたのです。

いつか fog とコラボレーションをお願いできたら、とひそかに思っていました。

そして今年、思いきってご連絡を差し上げて、2026 年のリネンカレンダーのデザインをお願いすることができました。
出来上がってきた、とびきり素敵なデザインは、遊び心と想像力にあふれていて、思わず笑顔になったり、心をギュッとつかまれたり。
見た人の気持ちに、小さなときめきを残してくれる作品だと思いました。

Mog さん ご自身のことについて

( fog )
アーティストとして活動しようと思ったきっかけは?

( Mogu さん )
学生時代は、建築学科を専攻していました。
でも、授業を楽しめなかったことから絵を描くようになり、それをカードにして公園で販売するようになりました。
卒業が近づいた頃、偶然ギャラリーの方が足を止めてくれて「ねえ、ニューヨークで展示を企画してるんだけど、参加しない?」と、誘っていただきました。
二十歳のときです。

現地での反応は予想以上でした。
そのあとすぐ、イギリスの有名ブランドのアシスタントデザイナーから声をかけていただき、ロンドンでの大規模なグループ展に参加。
そこからヨーロッパで知ってもらう大きなきっかけになり、パリ、バルセロナ、ブリュッセル、ストックホルムと展示が続いていきました。

2018 年には、IASPIS(スウェーデン芸術助成委員会)に「スウェーデン国内のアーティストに影響を与える世界の若手芸術家 5 名」に選ばれ、ストックホルムの大使館でアーティストスピーチを行いました。

このことは、特別な美術の教育を受けずにやってきた自分(独学であること)をつよく肯定してくれました。

( fog )
作品作りのインスピレーションはどんなところから得ていますか?

( Mogu さん )
散歩しているとき、料理しているとき、、いつでもです。
わたしにとってのインスピレーションになりうるものは、もうすべて日常の中におちていて、それを拾い上げている感覚なんです。
もちろん、旅先や非日常からくるものもありますが、インスピレーションを得るためになにかをするとかはしていないように思います。
目の前にあるものからあそびをつくることが好きです。

( fog )
作品を作られるにあたり、好きな色やモチーフはありますか?
理由もあればぜひ教えてください。


( Mogu さん )
こどもの頃からずっと好きなのは、みどり色。木とおなじ色だから。

すきなモチーフは、、うーん。モチーフと言っていいのか分からないですが、、
切手のふちのギザギザとか好きです。

( fog )
最近素敵!と思ったものや出来事があれば教えてください。



( Mogu さん )
ついこの間まで 1ヶ月ちょっと、滞在制作と個展でメルボルンに行っていたのですが、どこにいってもコーヒーがとにかくおいしくて。
毎朝のフラットホワイト (エスプレッソベースのコーヒードリンク) がたのしみでした!

fog linen work との出会いについて

( fog )
以前からfog linen work をご存じだったとのこと、どのようなきっかけでしたか?

( Moguさん )
ニュージーランドから来日していた友人が行ってみたい場所がある!と、言うのでくっついていった先にあったのが fog linen work の下北沢の店舗でした。
せっかくのリネンのお店なのに、わたしは 木のオブジェを気に入ってしまって購入しました(笑)いまもスタジオにもかざっていますよ!

( fog )
普段はアート作品の制作が中心ですが、
リネンカレンダーのオファーを受けてくださった理由はなんですか?



( Mogu さん )
カレンダーを作ってほしい!と、いうリクエストは毎年ほんとうにたくさんの方から届いていました。
でもわたし自身、いわゆる紙のカレンダーをつくることにピンとこなくて。。
そこに今回のオファーがありました。
布のカレンダーというアイデアはなかったですし、fog linen work さんとならやりたいですとお返事しました。

リネン カレンダー のデザインについて



( fog )
それぞれのカレンダーのイメージやテーマを教えていただけますか?

作品の題材は動物や鳥たちなどのモチーフが多いですね。
テーマはどんなふうに決めていますか?


( Mogu さん )
3 種類のカレンダーを製作できるということだったので並んだときに気持ちのいいバランスだといいなと、想像していきました。
動物たち、またその顔の表情をたのしんで見てもらうことが多くて、わたしも描くのがすきです。
きっとこんなことを喋りだすんじゃないかなと、手を動かしながら想像の世界であ遊ぶこともあります。
「いっしょに考えよう?」

空想をしているのか、喋っているのか、うさぎのふたり。
だれかと一緒にいられるうれしい気持ちを思い出しながら描きました。

「みどりの植物たち」

わたし自身が植物やみどり色がとてもすきなことから。
自然の中にユニークな線をみつけると追いかけたくなります。

「いろんなかお、いろんな日」


いろんな表情をした子たち。あんにゅい、大丈夫なふり、落ち着き。
また明日、あたらしいノートページとおもって 1日をすごせますように。

( fog )
カラフルな色合いも mogu さんの魅力のひとつですが、画材は何を使っているのですか?


( Mogu さん )
アクリル絵の具とオイルパステルです。

( fog )
描く前に決めていることと、描きながら決まっていくことがあれば教えてください。


( Mogu さん )
おもしろい質問ですね! わたしは手のいきたがる方向をおいかけてるという感覚がつよいです。
絵に文字をいれることもよくありますが、やっぱり事前に用意していることはほとんどなくて、手を動かしているとどこからともなくぽろっと言葉が落ちてくるんです。今回のこのカレンダーのなかの文字たちも同じプロセスでした。


( fog )
ご自身ならこの リネン カレンダーをどこに飾ったり、どんなふうに使いますか?



( Mogu さん )
スタジオのキッチン、、自宅のキッチン、、、
あともう 1 枚は、いつも留守番してくれているまめちゃんの鳥かごのうえ、、です!(笑)


( fog )
この リネン カレンダーを手に取る方に、メッセージをお願いします。


( Mogu さん )
毎日、いろんなことがあると思うんです。
うんともすんともいかないこともあるかもしれない。
でもそんな時に、ちいさな、ちいさな、エールのひとつになれたらうれしい。

なによりこれは、ティータオルとして手や食器もふくこともできる、たよりがいのあるカレンダーなので!

ぜひ、生活の中にしのばせて楽しんでください!

( fog )
今後、挑戦してみたいことや、これからの活動について教えてください。


( Mogu さん )

挑戦、、かっこいい感じのものはすぐ思いつかなかったですが、
ボルネオ島に植樹ボランティアに行きたい!と、ずっと言っていて、そろそろ実行したいです。

( fog )
今日は素敵なお話をありがとうございました!

Mogu Takahashi モグ タカハシ

2003 年より独学でアーティストとしての活動をスタート。
パリ、バルセロナ、メルボルンなど、国内外での個展を中心に、著名ブランドとのコラボレーションの展開。
2018 年には、IASPIS(スウェーデン芸術助成委員会)の招致により、ストックホルムにてスピーチを行う。
近年では海外のアートフェアにも数多く出展し、アジアを中心に注目を集めている。

「どこかのだれかへ手紙を書くように絵を描いている」と本人は語る。
ユーモラスでプレイフルな世界観は、世代や国境をこえて広く親しまれている。